銀座の眼科

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安全に白内障手術を受けていただくために知っていただきたいこと

白内障には、いくつかの発症原因がありますが、大半を占めるのが眼の老化現象によるもので、老人性白内障と呼ばれています。早い方では40歳代から発症しますが、50歳を過ぎるとかなり多くの方に白内障が認められます。年代別の発症率を見ると50歳代で約45%、60歳代で約75%、70歳代で約90%、80歳以上ではほぼ100%と報告されていますが、最近では発症年齢が若年化する傾向が見られます。白内障は、いずれ誰にでも訪れる眼の病気になりますので、とてもポピュラーなイメージがあり、手術で簡単に治療できるという印象を持たれている方が多いと思いますが、わずか2mmほどの空間で行う手術になりますので、決して簡単なものではありません。特に多焦点眼内レンズで手術を受ける場合は、手術の精度が手術後の見え方を左右しますので、より正確な手技が必要になります。大切な患者様の眼を守るために、手術をご検討中の方に是非知っておいていただきたい最低限の原則があります。以下にご紹介する原則は、手術を提供する側である私たち医師にとっても大切な内容であり、基本的なルールになります。


白内障手術は片眼ずつ行うのは患者様の眼を守るためです

当院が両眼を同日で手術を行わない理由

最近では最新のレーザー白内障システムなどを使用すれば、白内障手術は安全な手術になりました。しかし、白内障手術は決して簡単な手術ではありません。特に注意しなければならない合併症として感染症がありますが、眼は栄養が豊富な器官になりますので、ひとたび術後感染症を発症すれば、失明に陥る可能性もあります。当院では、外科的手術にも対応できるクリーンルームで手術を行っており、徹底した清潔管理の下で手術を行っているため、幸いにも術後感染症を生じた症例はありませんが、全体的に見ると1000人〜3000人に1人の確立で白内障の術中・術後感染症が発生するといわれています。両眼同日に手術をした場合、片方の眼に感染症が生じた場合、同じ環境で手術をしているため両眼ともに感染が生じる可能性がありますので、失明の危険性が両眼に及ぶことになります。こういった万一の事態に備え、片方の眼だけでも守るという考え方は、患者様の大切な眼を第一に考えた原則になりますので、当院では両眼同時の白内障手術は行っておりません。当院では、片眼の手術を行ってから1週間程度の期間を空けて、もう片眼の手術を行っていますが、これは先に手術をしたほうの眼に問題ないことを確認してから、反対側の眼の手術を行うためであり、日帰り白内障手術の大原則となります。最近、患者様の利便性だけを優先して両眼同日の日帰り手術を行っているクリニックもあると耳にしますが、日帰り手術を提供するクリニック側が最低限のルールを守る必要があります。この大原則をまもることが、患者様の大切な眼を守るためには必要不可欠です。

※大学病院などの大きな施設で行っている入院手術は、手術後の管理を病院内で行えますが、それでも片眼ずつ手術を行っています。


オンライン診療では適切な手術後の経過観察はできません

当院がオンライン診療を行わない理由

最近では最新のレーザー白内障システムなどを使用すれば、白内障手術は安全な手術になりました。しかし、白内障手術は決して簡単な手術ではありません。特に注意しなければならない合併症として感染症がありますが、眼は栄養が豊富な器官になりますので、ひとたび術後感染症を発症すれば、失明に陥る可能性もあります。当院では、外科的手術にも対応できるクリーンルームで手術を行っており、徹底した清潔管理の下で手術を行っているため、幸いにも術後感染症を生じた症例はありませんが、全体的に見ると1000人〜3000人に1人の確立で白内障の術中・術後感染症が発生するといわれています。両眼同日に手術をした場合、片方の眼に感染症が生じた場合、同じ環境で手術をしているため両眼ともに感染が生じる可能性がありますので、失明の危険性が両眼に及ぶことになります。こういった万一の事態に備え、片方の眼だけでも守るという考え方は、患者様の大切な眼を第一に考えた原則になりますので、当院では両眼同時の白内障手術は行っておりません。当院では、片眼の手術を行ってから1週間程度の期間を空けて、もう片眼の手術を行っていますが、これは先に手術をしたほうの眼に問題ないことを確認してから、反対側の眼の手術を行うためであり、日帰り白内障手術の大原則となります。最近、患者様の利便性だけを優先して両眼同日の日帰り手術を行っているクリニックもあると耳にしますが、日帰り手術を提供するクリニック側が最低限のルールを守る必要があります。この大原則をまもることが、患者様の大切な眼を守るためには必要不可欠です。


適正な価格表示

当院では、 ホームページで手術費用を確認いただけます

多焦点眼内レンズによる白内障手術やレーザー白内障手術は自費診療になりますが、保険診療ではできない新しい手術や治療を提供できるメリットがあります。しかし、自費診療は医療機関が提供する価格を自由に設定できるため、同じ治療を受けるにしてもクリニックによって価格に違いがあります。そのため、「どのくらい費用が必要なのか」「予算を検討するのに費用面の情報が欲しい」という患者様も少なくないと思います。当院では、多焦点眼内レンズを30種類以上取り揃えていますが、レンズによって価格が異なるため、レンズごとの費用やレーザー手術代をホームページで確認していただけるように、それぞれの価格を表示しています。電話でお問合せいただいても、おおよその費用はお伝えするようにしていますが、中には受診してみないと手術の費
用が解らない不親切なクリニックもあるようです。手術の費用は患者様にご準備いただくものになりますので、当院ではクリニックにお越しいただく前に費用の情報を確認いただけるよう取り組んでいます。また、多焦点眼内レンズによる白内障手術を片眼150万円、両眼で300万円以上の価格を設定しているクリニックもありますが、レンズ費用だけでこの価格は、一般相場を無視した価格設定という印象しかありません。当院では出来る限り多くの患者様に適正価格で、「多焦点眼内レンズによるレーザー白内障手術」を受けていただけるように価格を設定していますので、多焦点眼内レンズによるレーザー白内障手術を、両眼767,800円(税抜価格698,000円)からご案内しています。この価格はレンズ代もレーザー手術代も含んだ価格になりますが、他にも患者様の眼の状態に適した手術プランをご用意しております。

患者様の利便性の向上は大切なことですが、第一に適切な医療を受けていただく ことが優先されなければならないことを理解してご手術をご検討ください。





レーザー白内障手術「Z-CATARACT」

日本初導入レーザー白内障『Z-cataract』

白内障手術は最も一般的な眼の手術の一つですが、わずか2mmほどの空間の中での手術ですので高度な医療技術が必要です。当然、執刀医の技術によって左右される面がありますので、手術のリスクについては執刀医と十分に相談することが大切です。

手術の方法には2種類の手術方法があります。従来のマニュアル手術は、すべての手術工程が医師の手によって行われます。もう一つの手術方法が、新たに登場したレーザーによる白内障手術です。レーザー白内障手術は、手術工程の中でリスクの生じるすべての工程をレーザーで行いますので、手術の正確性・安全性が格段に向上しています。どんなに熟練した医師でもレーザーを用いた白内障手術の正確さとは比較になりません。国内では、レーザー白内障手術を導入している医療機関がわずかしかないため、正確で安全性の高い手術を選択することが難しいのが現状です。当院では、日本で1台しかない「フェムトLDV Z8」を導入していますので、正確で安全性の高い白内障手術を希望される方には、レーザー白内障手術を選択していただくことができます。
特に、とてもシビアなポジショニングが要求される多焦点レンズを使用する場合は、レーザー白内障手術の高い正確性が、レンズの性能を最大限に引き出すことを可能としています。



マニュアル手術とレーザー手術の比較

完璧な前嚢切開を可能にしたレーザー手術

水晶体は直径が11mm前後の凸レンズで、水晶体嚢(のう)という透明の薄い膜に包まれています。水晶体嚢は、わずか0.2ミクロンと非常に薄く、前面を前嚢、後面を後嚢といいます。白内障手術では、濁った水晶体を取り出すために、前嚢の部分を丸くくり抜きます。
この工程を、前嚢切開(C.C.C.:continuous curvicular capslotomy)といいます。


マニュアル手術による前嚢切開

水晶体は、嚢とよばれる袋に入っています。白内障によって濁った水晶体を取り出すには、まず、嚢の前面部分にあたる前嚢を丸くくり抜きます。この前嚢切開は、手術の成功を左右する最も重要な工程となります。マニュアル手術では、ピンセットや針を使って前嚢をくり抜きますが、嚢の厚さは0.2ミクロンと非常に薄く切れやすいため、きれいな円にくり抜くのは熟練した執刀医であっても簡単な工程ではありません。執刀医の力加減によっては裂け目ができてくり抜きが広がり、きれいな丸にならないケースがあり、これを不完全CCCと言います。不完全な前嚢切開のまま手術を行うと、合併症の原因となることがあります。

レーザーによる前嚢切開

レーザー白内障手術では、この前嚢切開をコンピューターに制御されたレーザーで行います。レーザーによる前嚢切開は、非常に正確で、きれいな円形にくり抜くことができますので、手術中の合併症を抑制することができます。また、前嚢切開は、挿入する眼内レンズのポジショニングにも非常に重要な要素となります。


  • マニュアル手術では、ピンセットや針を使って前嚢をくり抜きますが、嚢の厚さは0.2ミクロンと非常に薄く切れやすいため、きれいな円にくり抜くのは熟練した執刀医であっても簡単な工程ではありません。執刀医の力加減によっては裂け目ができてくり抜きが広がり、きれいな丸にならないケースがあり、これを不完全CCCと言います。不完全な前嚢切開のまま手術を行うと、合併症の原因となることがあります。
  • 前嚢切開の工程をレーザーで行うことで「正確な正円による前嚢切開」が可能となります。これによって、手術の安全性・安定性が大きく向上し、リスクを抑えた手術を提供できるだけではなく、レンズの偏位が起こりにくくなり、眼内レンズの機能を最大限に引き出せます。特に多焦点レンズを挿入する際にはこの正確性が重要となります。

マニュアル手術による水晶体の分割

濁った水晶体を取り出す際には、まず水晶体の核と呼ばれる固い部分を超音波と器具を用いて4~8つに分割します。その後、分割した水晶体核を超音波乳化吸引装置で更に細かく砕きながら吸引します。眼内で超音波を使用する時間が長くなると、角膜細胞に与えるダメージも大きく、後嚢破損などのリスクも高くなります。このように、まず水晶体の核を2つに割り、その後分割する操作を眼内で行うため、この途中で合併症が生じることがあります。

レーザーによる水晶体の分割

マニュアルの手技では、器具を用いて水晶体を分割していましたが、レーザー白内障手術は水晶体の分割もレーザーで行います。眼の中で行う手技を最小限に抑えることができるため、手術中の合併症のリスクが激減します。また、水晶体を超音波で吸い出す前に細かく分割しておくことで、
よりスピーディな手術を行うことができます。これによって、眼内で超音波を使用する時間が約70%~90%短縮されますので、角膜細胞へのダメージが大幅に軽減され、リスクの軽減にも大きな役割を果たします。

  • 水晶体を超音波で砕きながら吸引していく作業です。超音波で砕いた衝撃によって水晶体だけでなく角膜内皮細胞にもダメージを受けてしまうなどのリスクが発生する確率も上昇します。
  • FEMTO LDV Z8によるレーザー分割で超音波の使用量が激減し角膜内皮細胞へのダメージが大幅に軽減します。従来の手技と違い、眼の中で行う手技による行程を減らすことにより手術のリスクを減少させています。術後の安全性も高まっており、術後の炎症を抑制する効果があり、早期回復が期待できます。

<角膜内皮の損傷>
水晶体を砕く際の超音波により、角膜内皮細胞にダメージが生じる場合があります。角膜内皮細胞は、角膜の透明性を維持・眼球内部の水分を循環させるポンプのような役割を果たしています。角膜内皮細胞は再生しないため超音波で減少すると角膜に水分が多くなり、透明だった角膜が濁ってしまい、視力が低下します。

Z-CATARACTの性能

白内障手術でトラブルの多い手術行程をレーザー機器が担うことで、手術の安全性と正確性が格段に向上しました。手術での目への負担を軽減することに成功し、術後の早期回復・合併症の回避が可能になりました。

ジーマー社がFEMTO LDVシリーズの最大の特徴は、レーザーの照射エネルギーを抑えることで組織を破壊せずに手術ができることです。従来機と比較しても手術によるダメージが格段に低く、手術後の炎症を軽減し、術後の早期回復が期待できます。
「FEMTO LDV Z8」は、あらゆる手術に対応した最新型ですが、対応する手術全てに「目に優しい手術」を受け継いでいます。
術後の炎症軽減、合併症の抑制、早期回復など、従来機との有意差は、海外の学会でも報告されています。

角膜の厚みは、人それぞれ違います。よって単純にレーザーで手術をするから安全とは言い切れません。「FEMTO LDV Z8」は、眼の断面をスキャンし、実際の眼の状態を把握しながら手術をすることができます。
水晶体の断面を確認して、どこまでの深さで水晶体をカットするか、より安全に手術をするためにどこまでセイフティゾーン(カットしない部分)を設けるかなど、実際の水晶体の断面を執刀医が確認することができるのは、安全面において大きなメリットです。
最適な厚さ、最適なポジションにレーザーを操ることができるZ8は、レーザー白内障手術においても、究極の安全性と正確性を追求できます。


わずか2mm程の空間で行う白内障手術は、高度な技術が必要です。リスクが伴う手術行程を全てレーザーが自動で行う「レーザー白内障」は世界的にも注目されています。